こんにちは、あかりです。
瀬戸内生まれなので雪にはあまり縁がありませんでした。そのせいか、雪が降るとつい嬉しい気持ちになってしまいます。
今回は雪景色が印象的な映画を10作品ピックアップしてみました。
真っ白な雪景色は思わず心を奪われてしまう美しさがありますが、人間にとっては過酷な環境でもありますよね。
雪の中でのサバイバル、心を打たれる感動的な風景が登場する作品など、様々なジャンルから選んでいます。
※結末そのものには触れていませんが、雰囲気は伝わりますのでご注意ください。なお、リンク先の個別の感想記事はネタバレしています。
目次
『クリフハンガー』
監督:レニー・ハーリン
出演:シルベスター・スタローン/ジョン・リスゴー
製作:1993年/アメリカ
標高4 000メートルの山中で、1億ドルのトランクを巡って国際的犯罪組織と争奪戦を繰り広げる男の超人的な活躍を描く、山岳冒険活劇。出典:映画.com
ロッキー(※シルベスター・スタローン)がロッキー山脈で大活躍します。
スタローンのためにあるような映画で、男気に溢れたかっこいい山岳救助隊を演じています。ややリアリティに欠ける部分はありますが、スタローンの筋肉と大活躍を堪能することができます。標高4000メートルだけどパッケージは半袖!いつもアツイんです。
公開当時、高所の描写が大変な話題を呼びましたが、冒頭の救助シーンからハラハラして手に汗を握ってしまいます。高所恐怖症の方は注意が必要です。アカデミー視覚効果賞など3部門にノミネートされました。
『ファーゴ』
監督:コーエン兄弟
出演:ハーブ・プレスネル/フランシス・マクドーマンド
製作:1996年/アメリカ
厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴ。多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から身代金をだまし取ろうと企てる。ところが誘拐を請け負った2人の男が警官と目撃者を射殺してしまい、事件は思わぬ方向へ発展していく……。出典:映画.com
1997年度アカデミー賞で7部門にノミネートされた傑作クライムサスペンス。
コーエン兄弟らしいブラックユーモアが散りばめられた作品。残酷な殺人事件を描きながらも、登場人物のユルユル感が笑いを誘う。
淡々と流れるように進んでいく作品ですが、人物描写が巧妙で飽きさせない。特にオスカーを獲得したフランシス・マクドーマンドが演じた妊婦の警官の個性的なキャラクターに魅せられます。
『THE GREY 凍える太陽』
監督:ジョー・カーナハン
出演:リーアム・ニーソン/フランク・グリロ
製作:2012年/アメリカ
石油掘削現場で働く屈強な男たちを乗せた飛行機がアラスカの荒野に墜落。生き残った7人の男たちは、極寒の地を脱出するため南を目指して歩き始める。しかし、大自然の猛威と凶暴なオオカミに襲われ、ひとりまたひとりと犠牲になっていく。出典:映画.com
大自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられる作品です。アラスカの寒さだけでも地獄のようなのに、さらに狂暴な狼たちに襲われるという展開。
想像を絶する絶望と恐怖の中でも「生き延びよう」とする人間の想いの強さに圧倒されます。登場人物たちが抱える背景や事情が垣間見え、徐々に感情移入してしまうのですが、次から次へと容赦なく死んでしまいます…。
リーアム・ニーソンがとにかく渋い!ラストシーンに痺れます!
『レヴェナント 蘇りし者』
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハーディ
製作:2015年/アメリカ
狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。出典:映画.com
レオナルド・ディカプリオが悲願のオスカーを獲得したことでも大きな話題を呼びました。
監督のイニャリトゥは『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続き、2年連続の監督賞。エマニュエル・ルベツキは3年連続の撮影賞を獲得した。屋外の自然光のみで撮影された大自然の映像美は圧巻。
極寒の地で動物の肝を貪り食うなど、鬼気迫る演技を見せたディカプリオも納得のオスカーです。
何よりすごいのは、この作品が実話を元にしているということ。恐るべき執念、生への執着です。
アカデミー賞12部門ノミネート(うち3部門で受賞)
『フローズン』
監督:アダム・グリーン
出演:ケビン・セガーズ/ショーン・アシュモア
製作:2010年/アメリカ
スキー場にやってきたダン、ジョー、パーカーの3人は、日暮れ前に最後の滑りを楽しもうとリフトに乗り込むが、山頂への途中でリフトが停止してしまう。大声で助けを呼ぶが届かず、地上15メートルの空中に置き去りにされてしまう。ゲレンデが営業を再開するのは1週間後。3人は食料不足とマイナス20度の極寒に耐え切れず、何とか脱出を試みるが……。出典:映画.com
不注意からスキー場のリフトに取り残されてしまった男女のサバイバルを描いた作品で、地上15メートルのリフトから見下ろした景色の恐ろしいこと!
高所恐怖症の人は手汗びっしょりになるかもしれません。(←私はなりました(笑))
食べ物も飲み物も暖を取れるものもないなかで、気温はマイナス20℃にまで下がる。大声を出しても助けを呼ぶ声は誰にも届かない。絶望的な状況で、なんとか生きのびようと行動を開始するのですが、彼らをあざ笑うかのように次々と危機が襲います。
とにかく寒くて痛い作品です。
『遊星からの物体X』
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル/ウィルフォード・ブリムリー
製作:1982年/アメリカ
南極の大雪原。一匹の犬がアメリカの観測隊基地に逃げ込む。しかし犬の正体は10万年前に宇宙から飛来した生命体だった。氷の中から甦った生命体は地球上の生物に襲いかかり、それと同化していた。犠牲者が続出する中、隊員たちは互いのことを生命体ではないかと疑い始める……。出典:映画.com
閉ざされた南極の観測基地で得体の知れない”何か”と対決することにあった人々の絶望的なサバイバルを描く。
ジョン・カーペンターの描き出すグロテスクなクリーチャーは、今観ても不気味で恐怖を感じずにはいられない。
人間の体を乗っ取る謎の生命体は、生き残った仲間たちの間で疑心暗鬼を呼び起こします。目の前にいるのは敵か、味方か?映画史上に残るSF映画の傑作です。
特に「犬」のシーンはトラウマレベルにおぞましく、強烈な印象を残す名シーンです。
『生きてこそ』
監督:フランク・マーシャル
出演:イーサン・ホーク/ビンセント・スパーノ
製作:1993年/アメリカ
1972年、ウルグアイの学生ラグビー・チームが、チリで行われる試合に参加するため、家族と共に飛行機でアンデス山脈を越えようとしていた。しかし、突然激しい揺れが襲い、機体は岩山に衝突し真っ二つになって墜落した。意識を取り戻した キャプテンのアントニオ(ヴィセント・スパーノ)は一面の雪景色の中に広がる惨状にたじろぐが、医学生のロベルト(ジョシュ・ハミルトン)やカリトス(ブルース・ラムゼイ)らと協力して怪我人に応急手当を行う。しかし、通信不能で捜索隊をじっと待つしかない状況だった。出典:映画.com
アンデス山脈に墜落し、救助も打ち切られ、雪山に取り残された乗客たちの極限の状況下でのサバイバルを描く作品。
実際に起きた事故が元になっており、生存者たちは生き延びるために究極の決断を迫られることになります。
難しいテーマを扱っていますが、彼らの決断は決して奇異なものとして描かれておらず、むしろ尊ささえ感じられます。
生還劇はまさに奇跡としか言いようがなく、「自分だったらどうするか?」を問いかけずにはいられない作品です。
『フローズン・リバー』
監督:コートニー・ハント
出演:メリッサ・レオ/ミスティ・アップハム
製作:2008年/アメリカ
ニューヨーク州最北部の町で暮らすレイは、新居購入のための資金を夫に持ち逃げされ、息子2人と路頭に迷ってしまう。支払いに追われるレイは、モホーク族の女性ライラと組んで不法入国斡旋のビジネスを開始。それぞれ複雑な事情を抱える2人は、反発し合いながらもこのビジネスを続けていくが……。出典:映画.com
子供を守るために、犯罪に手を染めていく母親レイの姿が描かれます。
法を守らねばならないのは当然のこと。しかし、レイには犯罪以外に方法がなかったのです。
生活苦に苦しむレイを演じるのはメリッサ・レオ。冒頭。ノーメイクで雪の中、ハラハラと涙を流しながら煙草を吹かすシーン。レイの顔に深く刻まれた苦悩に胸が締め付けられそうになります。
レイのパートナーとなるライラにも違法なビジネスを手を出さねばならない切実な事情があります。
レイとライラは通る場所を間違えればすぐに割れてしまう凍った川を渡って密輸を続けます。その姿は薄氷の上でぎりぎり成り立っている彼女らの生活を象徴するようです。
寒々しい雪景色の中で、息が詰まるような母親たちの物語が展開しますが、ラストシーンにほんのわずかだけ、救いがあります。
『インターステラー』
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ
製作:2014年/アメリカ
世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。出典:映画.com
『インセプション』『バットマン』シリーズで知られるクリストファー・ノーランのSF大作。
2015年度アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した映像美が圧巻です。壮大な宇宙の美しさを思う存分に楽しむことができます。難しい理屈はわかりませんが、それでも息を飲むようなシーンがいくつもありました。
主人公は人類を救うために宇宙へ旅立ち、いくつもの星に降り立ちますが、その中には氷に閉ざされた極寒の星もあります。
どこまでも続く真っ白な雪原は美しいけれども、人間を拒絶する厳しさがあります。私たちの住む地球が「奇跡の星」であることを改めて思い知らされます。
謎めいた断片がクライマックスで見事に合わさり、壮大な真実が明かされるところは涙なしには観られません。親と子の愛に満ちた作品です。
『最高の人生の見つけ方』
監督:ロブ・ライナー
出演:ジャック・ニコルソン/モーガン・フリーマン
製作:2007年/アメリカ
実直な自動車整備工のカーター(フリーマン)と豪放な実業家エドワード(ニコルソン)はガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告される。“棺おけに入るまでにやっておきたいこと”を書き出した“バケット(棺おけ)リスト”を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出る……。出典:映画.com
モーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソン。2人の名優が子供のような満面の笑顔を浮かべるポスターが印象的です。
余命宣告を受けた2人の老人が、「やりたいことリスト」を手に旅に出ます。まったくタイプの違う二人の道中の掛け合いが非常に面白く、名優2人が確かな演技力を見せてくれます。
雪国が舞台になっている作品ではありませんが、美しい雪景色が印象的に登場します。涙なくしては観られないシーン。
「人生をどう生きるか?」観ている私たちも深く考えさせられる心温まる感動作です。