王子神社、王子稲荷神社を参拝したあと、駅前のカジュアルフレンチのお店「Tagen(タゲン)」でランチを食べ、この日の締めのお参りとして、七社神社へお参りをさせていただきました。
住宅街を抜けた先に、ぽっかりと広がった場所にあります。小さな神社ですが、丁寧に手入れされた心地のいい神社。すっかり、大好きになってしまった。
御朱印をいただくために社務所を訪れたところ、温かいお茶を出していただきました。これは始めての経験で、感動してしまいました。御朱印めぐりを始めてよかったなとしみじみ感じさせていただいた出来事でした。
七社神社
御由緒
歴史の古い神社ですが、寛成5年(1793)の火災により、古文書等が焼失されたため、創建時期は不明です。明治になり、一本木神明宮の社地に遷座、西ヶ原村の総鎮守として奉祀され、現在に至ります。
御祭神
- 伊邪那岐命(イザナギノミコト)
- 伊邪那美命(イザナミノミコト)
- 天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
- 伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)
- 市寸島比賣命(イチキシマヒメノミコト)
- 仲哀天皇(チュウアイテンノウ)ー帯中日子命(タラシナカツヒコノミコト)ー
- 応神天皇(オウジンテンノウ)ー品陀別命(ホムダワケノミコト)ー
7柱の神様が祀られているから「七社神社」と名前がつきました。
御利益
子宝・子孫繁栄・家内安全
七社神社の御朱印
初穂料は300円。社務所にていただけます。授与時間は9:00~17:00です。(詳細はのちほど)
七社神社の所在地とアクセスとマップ
東京都北区西ヶ原2-11-1
最寄駅
- 東京メトロ 南北線「西ヶ原」駅 2番出口より徒歩2分
- JR京浜東北線「上中里」駅「王子」駅より徒歩10分
- 都電荒川線「飛鳥山」駅より徒歩5分
- 北区コミュニティバス 王子駒込ルート「一里塚」停留所より徒歩2分
- 駐車場あり
天気がいいので、散歩がてら飛鳥山公園を抜けていくことにしました!
飛鳥山公園は東京の桜の名所の1つ。江戸時代に八代将軍徳川吉宗が寄進し、桜を植樹したのが始まりだそうです。子供たちが喜ぶ遊具や、博物館など、見どころのおおい公園です。今回は通り抜けだけですが、いつかゆっくり訪れたいな。
公園を抜け、本郷通り沿いを歩くと、鳥居があります。
この鳥居の先に七社神社があります。が、ちょっとその前に…
西ヶ原一里塚
鳥居の横に、こんもりした小さな丘があります。これは「一里塚」
江戸幕府は慶長9年(1604)に、江戸日本橋を基点として、全国の主要街道に一里塚を置きました。西ヶ原一里塚もその1つです。
さて、住宅街を抜けていくと、七社神社が見えてきました。
七社神社の境内へ
軽く一礼をして、鳥居をくぐり、境内に入ります。小さな神社なのですが、ものすごく心地のいい境内でした!
木々が茂り、花が咲き、綺麗に手入れが行き届いており、清らかな空間がそこにありました。すーっと、さわやかな空気が自分のなかに流れ込んでくるような気がしました。
境内入ってすぐに、御手水。こちらで手を清めます。
茅の輪くぐりで心身を清め、無病息災を祈る
茅の輪をくぐってから、お参りします。茅の輪くぐりは心身の清浄と無病息災を祈る神事です。
- 一度くぐり左へ回り
- 二度目は右に回り
- 三度くぐって神前へ
社殿
木造の歴史を感じさせる社殿です。
目力たっぷりの彫刻があります。ぎろり。
七社の桜
社殿前に八重桜(里桜)が日本。左が御衣黄(ぎょいこう)、左が福禄寿。春になると、紅白の花が咲き、華やかに彩ります。(※御衣黄が白、福禄寿が紅の花が咲きます)
幼い子供を守る、子守犬(こまいぬ)
社殿前の狛犬は雌雄ともに、子供を守っています。足元に小さな狛犬がいますね。この姿から、子宝・安産・家庭円満の御利益があると言われています。
この子守犬(こまいぬ)は、七社神社のシンボル的存在で、オリジナルの御朱印帳や絵馬、お守りなどにも描かれています。
社務所
社殿脇の道を少し行くと、社務所があります。御朱印はこちらにて。人がいらっしゃらない場合はインターフォンを押すと、対応をしてくださいます。
温かいお茶を入れてくださり、気さくにご挨拶をしてくださいました。実は小さな神社で御朱印をいただくのは、少し緊張してしまうのですが、こちらの神社に出会ったおかげで、気負わずに済むようになりました。
オリジナルの御朱印とお守り。子守犬が描かれています。かわいい^^
御朱印とあわせて、しおりをいただきました。たくさんの種類があるので、好みのものを探してみてください。
境内社
七社神社には天祖神社(一本杉神明宮)・稲荷神社・熊野神社・菅原神社・三峯神社・疱瘡社(ほうそうしゃ)の6つの境内社があります。
【菅原神社と三峰神社の合殿】
【稲荷神社】
【天祖神社(一本杉神明宮)】
七社神社がこの地に遷座する前に祀られていた神社で、七社神社遷座により末社になりました。社殿の奥には一本杉の御神木の切り株が今も残っています。
【熊野神社と疱瘡社】
【願掛公孫樹(イチョウ)】
銀杏の周りには、可愛らしい絵馬。眉毛がこんもりと、ふと眉なのが、何とも言えず愛嬌があります^^
【舞殿】
【孔子像・孟子像】
【歯固め石 納所】
境内の隅っこに、こんなかわいらしい置物がありました。和みます。小さいので見逃さないようにしてくださいね^^
北区の神社、3社を巡らせていただきました。どの神社もそれぞれに趣きが異なり、素敵な神社でした。
そうそう、同じルートで神社めぐりをされている方が数名いらっしゃって、「あれ?あの人、さっきも見たな。」とお互いちらっと視線を走らせる、というシーンが何度かありました。なんとなく親しみを感じますね^^
帰りは東京メトロ南北線の西ヶ原駅から帰途に着きます。
おまけ:旧古河庭園が近いです。
七社神社から旧古河庭園まで、730メートルと、徒歩圏内です。江戸時代には七社神社は現在の旧古河庭園のがあった場所に鎮座していたそうです。
石造りの洋館と日本庭園、ばら園、秋の紅葉とみどころの多い庭園ですので、ぜひこちらにも足を伸ばしてみてください。