この記事では男性俳優が女装して女性を演じた作品やトランスジェンダー役を演じた映画を紹介してます。
女性が男装…というと池田理代子の名作漫画『ベルサイユのばら』のオスカルや宝塚歌劇団を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の世代ではそうです笑若い人は違うかな?
では男性が女装というと…?
私なら歌舞伎の女形を思い浮かべるかな。
坂東玉三郎さんが出演する歌舞伎を見に行ったことがありますが、舞台の上での振る舞いが完全に女性で、あでやかで色っぽかったです。
今日は男性俳優が女装した姿が見られる映画をピックアップしてみました!アカデミー賞にノミネートされたり受賞した作品も目立ちます。
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『トッツィー』
出典:映画.com
監督:シドニー・ポラック
出演:ダスティン・ホフマン/ジェシカ・ラング
製作:1982年/アメリカ
ダスティン・ホフマン
あらすじ:女装して受けたオーディションに合格してしまった売れない役者のマイケルは昼のメロドラマで女優として出演し人気を得ていく。
大きめの鼻が特徴的なダスティン・ホフマンの女装姿が観られます。ダスティン・ホフマンの女装が私には全く想像できず。
「大丈夫なの…?」と見る前は心配でしたが、意外に大丈夫でした!(笑)
ちゃんと神経質そうなおばちゃんに見えました。
「男性が女性を演じている。」という設定なので、ところどころおっさんが顔を出します。歩きながらパンツの食い込みを直すうしろ姿は完全におっさん(笑)
テレビ業界のいい加減な内幕も興味深いし、男性の論理で物事が決まってしまうところは思わず考え込まされてしまいます。男女差別を風刺した作品でもあります。
ダスティン・ホフマンは第55回アカデミー主演男優賞ノミネート。
『ヘアスプレー』
出典:映画.com
監督:アダム・シャンクマン
出演:ジョン・トラボルタ/ニッキー・ブロンスキー
製作:2007年/アメリカ
ジョン・トラボルタ
あらすじ:人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」にあこがれている太めの女子高生トレーシーの恋とチャレンジを描く青春ミュージカル映画。
主人公トレイシーの「お母さん」を演じたのがジョン・トラボルタ。ヒロインのお父さん役じゃなくてお母さん役なのはどうしてなんだろう?(笑)
ジョン・トラボルタのトレードマークである「かっきり割れたけつあご」は特殊メイクで、ふっくらとゆるやかな二重あごに変わっています。
ふくよかなお母さんがめちゃめちゃキュートなんですよ~!
歌って踊る姿を見ていると、それだけでニコニコ顔になってしまう。
ヒロイン・トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の底抜けに明るい笑顔と、パワフルな歌声も観る人を元気にしてくれます。
『ミセス・ダウト』
出典:映画.com
監督:クリス・コロンバス
出演:ロビン・ウィリアムズ/サリー・フィールド
製作:1993年/アメリカ
ロビン・ウィリアムズ
あらすじ:離婚した父親が子供たちのそばにいたくて、女装をして家政婦として元妻の家にもぐり込む…。
ロビン・ウィリアムズが完全におばあちゃんにしか見えません(笑)
上品なマダムになりきっているのですが、時々おっさんの本性が出てしまう(汗)
ドタバタコメディですが、切なさや温かさに満ちた作品で、ロビン・ウィリアムズらしさが随所に見られます。
「無茶をしても、子供たちのそばにいたい」と願う優しい父親の愛情に、思わずホロリとさせられてしまいます。今は亡き、ロビン・ウィリアムズの代表作の1つ。
第66回アカデミー賞メイクアップ賞受賞。
『リリーのすべて』
出典:映画.com
監督:トム・フーパー
出演:エディ・レッドメイン/アリシア・ヴィキャンデル
製作:2015年/イギリス
エディ・レッドメイン
あらすじ:世界で初めて性別適合手術を受けた、リリー・エルベの半生を描いた伝記映画。
風景画家のアイナーは妻ゲルダに頼まれ、女性モデルの代役をつとめることになる。その出来事をきっかけに、アイナーは自分の中の”女性”に気付く…。
アイナーは徐々に「女性」へと変化していきます。表情、仕草、言葉遣い、少しずつ変わっていく。そんな自分に戸惑い苦悩するアイナーも辛いですが、変わっていく夫をそばで見ている妻ゲルダも辛い。
この作品で描かれるのは1926年の出来事です。今よりもずっと差別や偏見もきつかったことでしょう。それでもゲルダは夫を支え続けます。
エディ・レッドメインが第88回アカデミー主演男優賞ノミネート。(アリシア・ヴィキャンデルは助演女優賞受賞)
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』
出典:映画.com
監督:ジャン=マルク・バレ
出演:マシュー・マコノヒー/ジャレット・レト
製作:2013年/アメリカ
ジャレット・レト
あらすじ:主人公はHIV陽性で、余命30日を宣告された男性。彼はアメリカでは認可されていないHIV治療薬を密輸し、格安で販売する「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を設立する。
マシュー・マコノヒーが21キロに及ぶ減量を行い、役作りをしたことが大きな話題を呼んだ作品です。その相棒がトランスジェンダーのレイヨン。演じたのはジャレット・レトです。
ジャレットは元々きれいな顔立ちをしているためメイクがとても映えるんです!!細かなしぐさや立居振舞い女性らしさがにじみ出ていて、かわいらしんです。
同性愛差別、エイズ差別、医療問題なと難しい問題を多く含む作品です。主人公は宣告された余命30日をはるかに越えて生きることになりますが、人が生きて行くには「目的」や「役目」が必要なのかもしれないと思いました。
ジャレット・レトは第86回アカデミー助演男優賞受賞。マシュー・マコノヒーは主演男優賞を受賞し、ダブル受賞となりました。
マシュー・マコノヒーは痩せすぎてて誰かわからないくらい!2人ともすごい!
『彼は秘密の女友達』
出典:映画.com
監督:フランソワ・オゾン
出演:アナイス・ドゥムースティエク/ロマン・デュリス
製作:2014年/フランス
ロマン・デュリス
あらすじ:親友を亡くし悲しみに暮れるクレールは、残された親友の夫ダビットと幼い子供を守ると誓った。ある日、クレールはダビットが女装をしているのを目撃してしまう…。
フランス映画らしい独特の雰囲気の作品。曖昧なラストを含め、好みが分かれる作品かもしれない。不思議なお話です。
「自分らしく生きるとは、どういうことなのだろう?」
ダビットと友情を深めていくことは、ヒロインにとって自分自身を見つめ直すきっかけになります。相手のありのままを受け入れるには、自分も偽りのない素直な状態でいる必要があるのかもしれません。
邦題は軽めな感じですが、予想外にガツンを考えさせられる作品です。
『お熱いのがお好き』
出典:IMDB
監督:ビリー・ワイルダー
出演:マリリン・モンロー/ジャック・レモン/トニー・カーティス
製作:1959年/アメリカ
ジャック・レモン&トニー・カーティス
あらすじ:偶然殺人事件を目撃してしまった男性ふたり組が口封じのためにギャングに終われる羽目に。ギャングの追跡をかわすために、ふたりは女装をして女性バンドの中にもぐりこむ。
本作がモノクロで撮影されたのは、ジャック・レモンとトニー・カーティスの女装がカラーではキツかったからと言われています(笑)
確かに主役のふたりは大柄で体格もいいので女性には見えづらいです。頑張って女性らしく振る舞っているけれども、ふとした瞬間に「おっさんの本性」が現れてしまう(苦笑)
おじいさんに迫られたり、セクシーな美女シュガーに恋したり。とにかく最後まで笑いの絶えないコメディの最高傑作の1つ。
鮮烈な印象を残すのはマリリンが甘い歌声で歌う「I wanna be loved by you」。マリリン・モンローと言えばコレ!という名シーンです。
ジャック・レモンがアカデミー男優賞にノミネート。